疲れた時に甘いものを食べると疲労回復するって本当ですか?
夏の疲れを助けてくれる、正しい食べ方とは
「疲れた?! 甘いものが食べたい!」
仕事が忙しかった日や、たくさん歩いた日など、無性に甘いものが欲しくなることがありますよね。
では、甘いものを食べると、本当に疲労は回復するのでしょうか?
結論からいうと、糖質はエネルギー補給には役立ちますが、
「甘いもの=疲労回復」とはかぎりません。
私たちがご飯やパン、果物、お菓子などから摂った糖質は、
消化されて主にブドウ糖となり、
細胞の中でATPというエネルギーをつくるために使われます。
特に脳は多くのエネルギーを必要としますし、
運動をすれば筋肉に蓄えられているグリコーゲンも消費します。

そのため、長時間食事をしていなかったり、
運動などでエネルギーをかなり使ったりした後に糖質を摂ると、
「元気が戻った」と感じることは十分にあります。
ただし、ここで注意したいのが、疲労の原因は
エネルギー不足だけではないということです。
たとえば睡眠不足、暑さによるストレス、脱水、長時間のデスクワーク、
運動不足、さらには食事全体の栄養不足など、
さまざまな要因が疲労感に関係します。
こうした状態でチョコレートやケーキなどを食べても、
糖質によって一時的にエネルギーを補給することはできても、
疲労の原因そのものが解決するとは限りません。
また、エネルギーをつくるために必要なのは糖質だけではありません。
糖質から効率よくエネルギーをつくる過程には、
ビタミンB群をはじめとしたさまざまな栄養素が関わっています。
さらに、身体を維持するためには、たんぱく質や脂質、
ミネラルなども必要です。
つまり、身体のエネルギー代謝は、
「糖質さえ入れれば動く」という単純な仕組みではないのです。
特に夏は要注意です。
暑くて食欲がないからと、朝はジュースだけ、昼はそうめん、疲れたらアイスや甘い飲み物……。
これでは糖質は摂れていても、たんぱく質やビタミン、ミネラルなどが不足しやすくなります。

「ちゃんと食べているつもりなのに、なんだか疲れが取れない」
というときには、甘いものを追加する前に、
食事全体が少なくなっていないか、主食・主菜・副菜が揃っているか
冷たいものばかり食べていないか、
を振り返ってみてください。
疲れたときに甘いものを楽しむこと自体は、もちろん悪いことではありません。
でも、本当に身体を立て直すために大切なのは、
「甘いもので疲労回復!」ではなく、
身体がエネルギーをつくるための材料を、
食事全体からきちんと補給することです。
夏の疲れを感じている方こそ、一度、毎日の食事を見直してみてくださいね。
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