酷暑の夏、汗をかいているのに、むくみやすくなる理由とは?
汗をかく季節を乗り切るために、むくんだ時こそ水を飲もう
夏になると、
「朝起きたら顔がむくんでいる」
「夕方になると脚がパンパン」
「体重が昨日より増えている」
そんな経験はありませんか?
「水を飲みすぎたかな?」
と思って、水分を減らしてしまう人もいるかもしれません。
でも実は、夏のむくみは水を飲みすぎたからとは限りません。
むしろ、汗をかいて身体から水分が失われたことが、身体に水を溜め込ませるきっかけになることがあります。

暑い日にたくさん汗をかくと、血液中の水分も減少します。
すると身体は、
「これはまずい。水を逃がしてはいけない!」
という反応を始めます。
その一つが「ADH(抗利尿ホルモン)」。
ADHは腎臓に働きかけて、水を尿として捨てず、身体に戻すように働きます。
さらに、血液量が減ると「RAAS(レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系)」という仕組みも動き始めます。
こちらは腎臓でナトリウムを保持し、それに伴って水分も身体に残そうとします。
つまり、
汗をかく
↓
体内の水分・循環血液量が減る
↓
身体が「水を失っている」と判断
↓
ADHやRAASが働く
↓
水とナトリウムを保持する
ということが起こりやすくなります。
「汗をかいたんだから体重が減っているはず」と思ったら、翌朝むしろ増えてい
た――。
そんなことが起こっても、それほど不思議ではありません。
もう一つ、暑い季節特有の変化があります。
人間は体温が上がると、熱を身体の外へ逃がすために皮膚の血管を広げます。
そのため皮膚への血流が増えます。
さらに長時間立ったり座ったりしていると、重力によって脚に血液が溜まりやす
なります。
静脈側の圧力が高くなると、毛細血管から組織側へ水分が移動しやすくなり、これが脚のむくみにつながります。
つまり夏は、
「身体は水を保持しようとしているのに、末梢では水分が血管から組織へ出やすい」
という、むくみやすい条件が重なることがあるのです。
そのため、むくんでいるからといって、水分を極端に減らすのはおすすめできません。
汗をかいているのに水分を減らせば、身体はさらに水を守ろうとするからです。
大切なのは、水分だけを一気に飲むのではなく、汗をたくさんかいたときには食事もきちんと摂り、水分と電解質のバランスを整えること。
そして意外と大切なのが、ふくらはぎを動かすことです。
ふくらはぎの筋肉が収縮すると、脚に溜まった静脈血を心臓へ戻す「筋ポンプ」が働きます。
暑い日に一日中座っていたり、逆に長時間立ちっぱなしだったりした日は、軽く歩いたり、足首を上下させたりするようにしてみましょう。

夏のむくみは、「水分や塩分を摂りすぎた」という単純な話ではありません。
暑さに対して身体が体温と血液量を守ろうとしている結果として起きる
こともあります。
身体というのは、私たちが思っている以上に一生懸命、
「水を失わないようにしながら、体温を下げる」
という難しい仕事をしています。
解決法としては、
涼しい環境で軽く体を動かす
むくみがちでも、水分をしっかり、こまめに摂る
ということが大切になります。
夏にむくみが気なる方は、実践してみていただければと思います。
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