酷暑が老化を早めるってほんと?~最新研究から~
「バランスのよい食事」で細胞を守っていこう
熱中症対策として水分補給を心掛けている方も多いと思いますが、
最近の研究では、「暑さ」は熱中症だけではなく、
細胞の老化を早める可能性があることも報告されています。
米国で行われた研究では、高温の日が多い地域に住む高齢者ほど、
生物学的年齢(エピジェネティック年齢)が高い傾向が認められました。
もちろん、これだけで「暑さが老化の原因」と断定することはできませんが、
酷暑が私たちの体に少なからず負担を与えていることかと思います。

では、なぜ暑さが細胞に影響を与えるのでしょうか。
考えられている理由の一つが、酸化ストレスや慢性炎症の増加です。
高温環境では体温を下げるために多くのエネルギーを消費し、
体内では活性酸素が増えやすくなります。
また、脱水や睡眠不足が重なることで、
炎症反応も起こりやすくなると考えられています。
こうした酸化ストレスから細胞を守るためには、
抗酸化成分を十分に摂ることも大切です。
例えば、野菜や果物に多いビタミンC、
ナッツや植物油などに含まれるビタミンE、
そして緑茶やベリー類、カカオなどに含まれるポリフェノールは、
体内の酸化ストレスを抑える働きが期待されています。
しかし、それだけでは十分ではありません。
体にはもともと活性酸素を処理する酵素が備わっています。
その酵素を作る材料となるたんぱく質、
働きを支える亜鉛やセレンなどのミネラル、
さらに腸内環境を整える食物繊維も重要です。
つまり、「何か一つの栄養素をたくさん摂れば大丈夫」ということではなく、
細胞が本来持っている防御システムを、
毎日の食事でしっかり支えてあげることが、
暑い夏を元気に乗り切る秘訣なのです。

今年の酷暑はまだしばらく続きそうです。
水分補給だけでなく、
抗酸化物質が豊富な野菜や果物、きのこを摂る
体内の抗酸化システムを動かすために、たんぱく質をしっかりとる
細胞のエネルギー源を含み、腸内環境をよくする
適量の炭水化物をとる
つまり、結局「バランスのよい食事」ということになるわけですが、
「細胞を守る食事」という視点も、ぜひ今日から意識してみて
食事をとるようにしてはいかがでしょうか。
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