便利な超加工食品は、肥満だけでなく脳と腸にも影響するって本当ですか?
ウルトラプロセスフードとは? 身体にどんな影響がある?
本日は、超加工食品、いわゆるウルトラプロセスフードについてです。
ウルトラプロセスフードとは、そのまますぐに食べられる食品で、特に砂糖、塩、脂質や添加物などが多く含まている食品をさします。
具体的には、
- スナック菓子(ポテトチップスなど)
- カップラーメン
- 清涼飲料水(特に甘味料入り)
- 菓子パン、コンビニスイーツ、ドーナツ
- インスタント食品
- チキンナゲットや加工ハム、ソーセージ
などです。

こうした食品は、非常に便利である反面、
以前から肥満との関連が指摘され、
糖尿病、心血管疾患(動脈硬化など)などの生活習慣病のリスクが上昇することが指摘されてきました。
ところが、生活習慣病のリスクだけではなく、
こうしたウルトラプロセスフード(以下、UPF)を食べることが、
脳の機能にも影響している可能性が指摘されています。
ある研究報告※は、UPFの摂取が増えると、
肥満との関連とは別に、複数の脳機能に影響を与え、脳の神経変性と関連している可能性を指摘しています。
つまり、非常にざっくりと表現すると、UPFの摂取は、
認知機能に影響を与えている可能性がある、ということになります。
また、UPFの摂取は腸内細菌にも影響を与えることも指摘されています。
さらに、動物実験では、UPFの摂取は、肥満の有無に関係なく、
一層のUPFを食べたいという欲求を引き起こしている可能性も指摘されています。
便利で美味しいUPFですが、日常的に食べるのは、
脂質や塩分を摂りすぎることで肥満や糖尿病、高血圧の
リスクが上昇するだけではなく、摂取そのものが、
腸内細菌叢や脳機能に影響を与える可能性が
強く示唆されているということになります。
UPFと普通の食事との違いは、脂質や塩、エネルギー量が
UPFの方が多いという点がありますが、
それだけではなく、微量ミネラルやビタミン、
抗酸化機能を持つ機能性成分、食物繊維を摂れる量が少なくなってしまう、
ということも大きな相違点です。
こうしたことが、想定以上にヒトのからだの仕組みに
影響を与えている、ということなのかもしません。

忙しい毎日ではありますが、できるだけ「食材から調理して食べる」
ということを大切にすることが、将来の健康を支えてくれる、
ということなのかもしれませんね。
これから年末に向けて何かと忙しくなるシーズンに入ってきました。
簡単に食べられる超加工食品のお世話になることも多くなりがちですが、
できるだけ、食材そのものを食べる、ということを意識したいですね♪
※ https://m.eiyomember.com/l/m/MWLGBYjmesjj3p
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