あなたは朝型?夜型?――時間型が代謝を変える
クロノタイプが規定する自分のリスクとは
「朝型か夜型か」という体内時計の個人特性を、
時間生物学では時間型(クロノタイプ)と呼びます。
CLOCK遺伝子・PER遺伝子などの時計遺伝子の多型によって規定されており、遺伝的要因が約50%を占めるとされています。
残りは年齢・光環境・生活習慣などの環境に影響を受けます。
思春期に夜型化し、中年以降に朝型化するという生涯を通じた変化パターンも知られています。
人口分布としては、明確な朝型・明確な夜型はそれぞれ約20%程度で、
残りの約60%が中間型とされています。

こうしたクロノタイプの違いは、空腹時血糖やコレステロールの値に
影響があることが指摘されています。
夜型は朝型と比較して
- 空腹時血糖が平均5.83mg/dL高く、
- 総コレステロールが6.63mg/dL高く、
- 善玉コレステロール(HDL-C)が1.80mg/dL低い
というメタ解析が報告されています。
また、BMIも平均0.44kg/m2高く、
肥満・脂質異常・血糖異常のリスクが複合的に高まることが確認されています。
肥満を持つ成人を対象に朝型と中間型を比較したところ、
朝型では膵臓β細胞の機能が有意に高く、インスリン分泌応答が良好であることを報告しています。(Obesity Science & Practice, 2025)
さらに別の研究では、朝型はメタボリックシンドロームを持つ場合でも、夜型に比べて安静時・運動時の脂肪酸化が有意に高く、
インスリン感受性も良好であることも報告されています。
また、夜型のシフトワーカーは朝型のシフトワーカーと比べて
LDLコレステロール・内臓脂肪・収縮期血圧が有意に高く、
概日リズムの乱れとクロノタイプの組み合わせが
心代謝リスクをさらに増幅させることが報告されています。
これは、夜型の人は概日リズム上、
インスリン感受性が高い時間帯(朝から昼)に食事を摂らず、
代謝効率が低下する夜間に食事が集中しやすい生活パターンに
陥りがちであることが理由とされています。
結果として、同じカロリーの食事でも夜型は、代謝の負荷が蓄積されやすく、
また、睡眠の質が低下しやすく、
食欲調節ホルモン(レプチン・グレリン)のバランスが崩れ、
過食につながりやすいことも指摘されています。

元々の体質的なクロノタイプがあったとしても、
食事のタイミングを朝型に変えるだけでも
睡眠時間が長くなったり、体内時計を朝型に前進させることが
できる、という報告もあります。
まずは、自分の体内時計の型を確認した上で、
できるだけ朝型に近い食べ方をすることで、
さまざまな疾患のリスクを減らすことができるかもしれません。
まずは、しっかり朝食を食べるところから始めてみるのはいかがでしょうか。
国立精神・神経医療研究センターが公開している体内時計の確認は、こちら
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