夕食を21時以降に食べるべきではない理由とは?
忙しい日常で健康を保つための食事戦略
今日は、時間栄養学の観点から見た遅い夕食と血糖値の関係について見てみたいと思います。
日本人を対象にした夕食時間と血糖値との関連に関する調査によると、
夕食を21時以降にとった場合は、血糖値のピークが高くなり、
また、翌朝まで血糖値が高い状態が続いたと報告されています。
食後の最大血糖値は、夕食を18時に食べた時の2.2倍、
夜間の血糖値上昇曲線の面積も4.4倍と高い値だったのです。
しかし、夕食を18時と21時の2回にわけ、
18時に野菜とごはん、21時に野菜と主菜を食べるようにした場合は、
18時に夕食を食べた場合の血糖値とほぼ同じだったとのことです。
この調査は、健康な若い女性と2型糖尿病患者を対象にそれぞれ行われましたが、
いずれも同様の結果が出ています。
この調査以外にも、遅い夕食は、2型糖尿病や冠動脈疾患のリスクを上げることが報告されています。
残業などで、どうしても夕食が遅い時間となってしまう場合は、
主食と野菜を18時、主菜と野菜を21時という形で分食することで、
翌朝まで血糖値がなかなか下がらないという事態を避けることができます。
具体的には、18時におにぎりと野菜サラダなどのセットを先に食べておくことがおすすめです。
遅い時間の食事は、食事によって消費されるエネルギー(食事誘発性熱産生)が
通常の半分程度になることも報告されています。
つまり、太りやすくなります。
夕食がどうしても遅くなる場合は、おにぎりなどの主食を18時ころ、
主菜を遅い時間に食べるようにして、できるだけ健康的な食べ方を意識したいですね♪
※ Imai S,et al. Diabetes Res Clin Pract 2017及び、同2018の報告より
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