手軽に料理を美味しくしてくれるグルタミン酸ナトリウム(MSG)の国際的な評価とは?

便利な調味料も適切な量でバランスよく!

少し前に、グルタミン酸ナトリウム(MSG)について、からだにいいのか悪いのか?
がネットで話題になっていました。

ご覧になった方も多いのではないかと思います。

今回は、MSGの国際的な評価の状況などをざっくりと解説してみたいと思います。

現在、MSGは、食品添加物に関するWHO/ FAO合同専門家委員会(JECFA)、及びFDA(米国食品医薬品局)において、MSGを一般に安全と認められている物質に分類しています。アメリカでは以前は使用基準がありましたが、その後変更されています。(脳神経に作用することから、以前は乳幼児については、使用基準があった時期もある。)

EFSA(欧州食品安全機関)では、2006年にいくつかの食品添加物の一日摂取許容量(ADI)を設定しましたが、その中でいくつかの添加剤と共にグルタミン酸ナトリウムについても検討され、一日摂取許容量を30mg/kg体重 としているものの、すべての年代においてこの許容量を頻繁に超える量が摂取されていると報告しています。

なお、アメリカでは、使用基準がなくなった今もNO ADDED MSG と表示されている食品が販売されているなど、MGSを避ける人たちが一定に存在するのが現状です。

アメリカで販売されているNO ADDED MSGという表示がされた食品例はこちら

MSGは、⽣体内では脳内に多く存在し、主要な脳機能に重要な役割をもつ脳神経伝達に関与している物質です。

これまで、MSGの摂取は、MSG過敏症やMSG使用による疼痛感受性、アトピー性皮膚炎、神経毒性、肝毒性、がん、喘息、肥満、糖尿病などの健康障害が発生する可能性などが指摘されていますが、発表された論文には、研究デザインが不適切であったり、動物実験であったり、経口摂取ではなく、皮下注射であったりなど裏付けとなるデータとしては不十分であると評価されているものが多くあります。

ただ最近の研究では、肥満との関連に関する論文が発表されるなど、MSGの安全性については、まだ議論が続いているというのが現状です。

例えば、新生児期のマウスにMSGをに投与すると、血糖コントロールが障害され、肥満マウスとなり、そうしたマウスが大腸がんに対する感受性が高いことが示唆される、といった報告もされています。

MSGは、日本人が昆布から抽出した物質から発見されたもので、手軽に食品をおいしく食べることができる便利な調味料です。

そうした利点を生かしつつも、過剰にとりすぎない、特に乳児期などの時期には摂取を控えるなど、念のためとり方に気を付けるのが良さそうです。

食品成分は、ヒトのからだに必要なものであっても多すぎると害となるものが多くあります。(例えば、塩や脂質など)
良い面を生かしつつバランスよく活用するようにしたいですね。



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