抗酸化物質って具体的になんだっけ?

「酸化ストレス」から体を守ろう!

暖かくなり、新鮮な野菜が美味しいシーズンとなってきました。

特にこの時期トマトがどんどん美味しくなってくる時期ですよね。
トマトと言えば、リコペンなど抗酸化物質が豊富!ということを聞いたことがある方も多いと思います。
この抗酸化物質は、非常にたくさんの種類があるのをご存じでしょうか。
今回は、改めて抗酸化物質について、見てみたいと思います。

人間の体は、エネルギー源となる栄養素を食物から摂取して生きていますが、栄養素をエネルギーに変える時、「酸化」という仕組みを使っています。

この時に作られるものに「活性酸素」がありますが、活性酸素は、免疫機能や細胞伝達物質として働きます。
一方で活性酸素が過剰になってしまうと細胞を傷つけがんや生活習慣病などのさまざまな疾患の要因のひとつとなります。
そのため、体内の活性酸素が過剰にならないようにする必要があり、私たちのからだの中には酸化から体を守る抗酸化防御機構が備わっています。

そして活性酸素が過剰になってしまった状態を酸化ストレスと言います。

体の中に備わっている抗酸化防御機構の他に、食品から抗酸化物質をとることで酸化ストレスから身を守ることができます。
そのため、抗酸化物質を含む食品をとることは、健康を維持するためにとても重要なんですね。

では、抗酸化物質にどのようなものがあるのか?ですが、ポリフェノールやフラボノイドなどの種類があります。
これらは、機能性成分ともいわれるもので例えば、ポリフェノールには、ブルーベリーなどに含まれるアントシアニン、大豆に含まれるイソフラボン、ココアなどに含まれるカカオマスポリフェノール、緑茶に含まれるカテキン、カレー粉に含まれるクルクミン、ごまに含まれるゴマリグナン、しょうがに含まれるショウガオール、なすに含まれるナスニン、そばに含まれるルチン、緑黄色野菜に含まれるカロテン、トマトに含まれるリコペン、海藻に含まれるフコキサンチンなど非常に多くの種類があります。

そして、抗酸化物質には、それぞれ特有の体に対する働きを持っていることが多いものです。

こうした抗酸化物質もいろいろな種類を摂取することで、さまざまな体に対する良い働きを得ることができるというわけです。

そのため、毎日同じものを食べるよりは、日々やシーズン、体調な気候などに合わせて、さまざまな食品を摂ることが重要となってくるわけです。
今日は、野菜や海藻売り場で、いつもとちょっと違う野菜などを購入してみてはいかがでしょうか。



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