サイリウムって何?血糖値の改善や悪玉コレステロールが減少するってほんと?
使い方の注意と安全な摂取方法
サイリウムって何?
みなさんは、聞いたことがありますでしょうか。
サイリウムとは、オオバコ科の植物の種皮を粉末にしたものです。
血糖値のコントロールや悪玉コレステールの改善が期待できるとして、注目されてきています。
サイリウムは、非常に特徴的なもののため、注意点などを解説してみたいと思います。
サイリウムの特徴は、なんと言っても約90%が食物繊維成分だということです。
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方が含まれています。
食物繊維の量が非常に多いため、水に混ぜるだけでとろみをつけたり、ゲル状に固めたりすることができます。
そのため、便秘の解消などが期待できますが、非常に吸水性が高いため、摂取する場合は、必ず水に溶かした状態にする必要があります。
粉末のままだと、喉や食道などに張り付いて詰まる可能性があるため、粉末のままの摂取は絶対にしてはいけません。
また、摂取量が多すぎると下痢になったり、逆に便秘になる場合と報告されているため、注意が必要です。
1日に摂取する量としては、8~10g以下が適切と言われています。
最近、日本国内で販売されているものは、精製されたものが多いようですが、
以前、アメリカで種皮を含むサイリウム粉末を摂取したところ、アレルギーによるアナフィラキシーが起こったという事例があり、
平成9年に厚労省が情報提供を呼びかけています。
また、サイリウムには、フィチン酸が含まれているため、摂取しすぎは鉄の吸収を阻害し、貧血のリスクを高めるため注意が必要です。
摂取するにあたり、精製された粉末のものにする、必ず水に溶かす、適切な量の範囲にとどめる、などの注意点がありますが、
便秘の改善の他にも、ゲル化したサイリウムが、糖や脂質の吸収を阻害することによる血糖値の改善、
悪玉コレステロール値の改善なども報告されています。
サイリウムを安全に食べる方法としておすすめなのは、わらび餅風にすることです。
サイリウム、小さじにすり切り1杯を水125mlに混ぜ、中火で加熱し沸騰したら泡だて器で混ぜ、とろみがつくまで2~3分加熱します。
とろみがついたら、ラップをひいたバットに流しいれ、さらにラップをかけて冷蔵庫で30分ほど冷やすとプルプルに固まります。
これを、切ってきなこをかけると、簡単なわらび餅風になります。
気になる方は試してみてくださいね♪
(ただし、サイリウム(粉)の量は1日あたり8g以下の範囲にするようにしましょう。)
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