ほうれん草などに多い葉酸。不足すると動脈硬化を促進する?
体内の大切な機能維持に役立っている「葉酸」とは…
毎日寒いですね!
寒いこの時期に甘味が増して美味しくなるほうれん草。
ほうれん草には、水溶性ビタミンのひとつ、葉酸が多く含まれています。
葉酸はさまざまな働きをしていますが、不足すると動脈硬化を促進してしまうことをご存じでしょうか。
そのしくみを説明してみたいと思います。
私たちの体の中では、たんぱく質を合成する時に必要な必須アミノ酸のひとつであるメチオニンが働いています。
メチオニンは、たんぱく質の合成の他にも、肝機能の維持などさまざまな生体の機能を支えています。
このメチオニンは、体内で使われてホモシステインになり、また、メチオニンに再合成されて使われます。
この再合成の過程で葉酸が必要になります。
葉酸が不足すると、メチオニンから変化したホモシステインが、メチオニンへの再合成ができなくなり、体内にホモシステインが増えてしまいます。
ホモシステインが増えることは、血管や脳に悪影響を与えます。
そのひとつが動脈硬化、というわけです。
葉酸は、そのほかにも細胞の分裂・増殖・成熟にも不可欠なため、粘膜の維持や貧血予防、胎児の神経管閉鎖障害の予防などの働きがあります。
葉酸は、わたしたちの体のとても大切な機能を維持しているのですね。
というわけで、今が旬のおいしいほうれん草をたくさん食べましょう!
おひたしや胡麻和えなども美味しそうですし、洋風にグラタンに入れたり、牡蠣と一緒にクリーム煮にしても美味しそうです。
簡単にお味噌汁に入れてもいいですね!
今回は、旬のほうれん草を中心にご紹介しましたが、葉酸は、ほうれん草以外にも牛のレバーや菜の花などの緑黄色野菜にも多く含まれます。
ほうれん草の他にも、緑黄色野菜やレバーを取り入れて、葉酸を取ることで元気な血管を維持したいですね。
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