肥満になりやすいウルトラプロセスフードってなに?
便利なものには裏がある・・・!?
本日は、ウルトラプロセスフード(ultra-processed foods(UPF))についてお話してみたいと思います。
そもそもこれは、なんのことでしょうか。
ここ数年、食品の加工度に着目して食品を分類し、肥満や疾病との関連を検討した報告が海外や日本で報告されています。
この食品分類では、
1. 最小限の加工のもの(植物性や動物性の食品のこと。野菜、果物、魚、肉、卵など)
2. 耐久性を増やすためのもの(主に調味料)
3. 塩漬けや砂糖漬けなど素材が特定できるもの(チーズや、ハム、シロップ漬けの果物、かまぼこ、ハム、豆腐など)
4. よりおいしく簡便にいつでもどこでも食べられるもの
の4つに分けて食品を評価します。
4の「より簡便においしく、いつでもどこでも食べられるもの」のことをウルトラプロセスフード(UPF)といいます。
具体的な食品としては、市販のピザやホットドッグ、チキンナゲット、フライドポテト、市販の甘い菓子やスナック菓子の他、日本人を対象とした研究では、市販の弁当、インスタント味噌汁、炭酸飲料、菓子パンなどを指します。
ウルトラプロセスフードは、さまざまな材料、砂糖や塩、油、添加物が含まれ、工業的に製造されていることが特徴といえます。
加工度が高いということは、保存性を高め、よりおいしくするための工夫をした結果、脂質や添加物を使うことにつながり、本来の食品に含まれる栄養素の量が減ってしまっているという状態と言えます。
こうした食品を多く食べている人は、エネルギーや脂質、飽和脂肪酸、ナトリウムの摂取量が多く、たんぱく質やビタミン、ミネラル、食物繊維の摂取量が少なく、肥満やメタボリックシンドロームになるリスクが高いという研究結果が報告されています。
私たちは、野菜や果物、肉や魚、卵、穀物といった食品が持つ栄養素を使って生きています。
ウルトラプロセスフードは、エネルギーはあるけれども加工によって栄養素の量が少なくなってしまっているわけですから、肥満になりやすいということは、感覚的も納得できるではないでしょうか。
手軽に食べることが出来て、便利なウルトラプロセスフードですが、肥満やメタボのリスクを減らすためには、利用をできるだけ抑えることが大切と言えそうです。
健康のためにも、自宅で簡単料理を楽しんでみる、また家族で料理ができる人を増やすことで、作る人の負担を減らす工夫をしてみるのはいかがでしょうか。
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