食塩の摂りすぎは、胃がんのリスクを上げる、は本当ですか?
ピロリ菌だけじゃない胃がんリスクの新常識
以前から食塩の摂りすぎは、胃がんのリスクを高める、と言われてきました。
けれども、食塩の摂りすぎではなく、胃がんを発症する原因となるのは、
ピロリ菌だ、食塩の摂りすぎは関係ない、という情報を
聞いたことがある方もいらっしゃると思います。

果たして、どっちが正解なのでしょうか。
以前の研究では、胃がんに罹患した日本人の99%以上が
ピロリ菌に感染していたことが確認されています。
一方で、胃がんにならなかった日本人の90%以上が
ピロリ菌に感染していませんでした。
つまり、ピロリ菌に感染しているかどうかは、胃がんを罹患する
原因にはなるけれども、他にも胃がんの原因となる要素があると考えられます。
それが、食塩摂取量、ということになります。
食塩摂取量が多いほど、胃がんの罹患リスクが高いことや、
胃がんによる死亡リスクが高いことは、
これまでたくさんの疫学研究で報告されてきています。
ピロリ菌に罹患している状況で、かつ食塩摂取量が多いと
胃の中が多量の塩によって荒れやすくなったり、ピロリ菌が持続する率が上がりやすくなること、
高い塩の環境下では、ピロリ菌の毒性が高まることが分かっており、
こうしたことが、胃がんの発症に影響していると考えられています。
というわけで、
ピロリ菌に感染しているかどうかは、
胃がんとなるリスクの大きな要因ですが、
それだけではなく、食塩の摂りすぎは、
さらに胃がんのリスクを上げる、と言えます。
暑い夏、大量の汗をかいた時などに、適切に塩をとることは重要ですが、
毎日の食事の中では、酸味や出汁を効かせるなどの工夫で
塩味の濃い味付けにならないように工夫することが大切、

ということになります。
ちなみに現在の塩摂取の目標量は、1日あたり成人男性で7.5g未満、
成人女性で6.5g未満です。
手軽なカップ麺1個の塩分量は、4~6g程度。
ランチにカップ麺1個食べると、
他の食事でとれる塩の量はほとんど残っていない、という状態になってしまいます。
たまに食べる分には気にしすぎる必要はないですが、
週に何度も塩分の高いものを食べる、ということが多い場合は、
減塩を心がけることがおすすめです。
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