
睡眠は、腸内細菌に影響する!?
腸と眠りを整えるには?
本日は、2017年に発表された入江潤一郎先生の
「睡眠と腸内細菌叢」の論文のエッセンスをご紹介したいと思います。
この論文では、睡眠も腸管もいずれも
時計遺伝子の影響を受けることが分かっていることから、
時差や睡眠時間の制限などは、腸内細菌のリズムに影響し、
腸内細菌叢のバランスが崩れたディスバイオシスの状態や、
腸管のバリア機能の低下を招くことが指摘されています。
また、腸内細菌叢のバランスの崩れなどは、
エネルギー代謝の異常に結びつく可能性がある、としています。

睡眠の乱れは、
インスリン抵抗性や肥満症、高血圧などの生活習慣病に
密接に関連しているという疫学報告も複数あります。
こうした疾病に腸内細菌叢の乱れ(ディスバイオシス)が
重要な役割を担っていると考えられるのです。
つまり、睡眠の障害と生活習慣病は
密接に関連している可能性があるということになります。
規則正しい生活のリズム(睡眠の習慣)は、
腸内環境を良好に保つことにも働き、
また逆に腸内環境を整えることで、
睡眠の習慣も改善する可能性があるかもしれない、と指摘しています。
海外旅行などで時差を経験すると、
急に便秘になるなどの腸の変調を感じたことがある人も
いらっしゃるかもしれません。

こうした変調は、
睡眠のリズムの変化によって
腸内細菌のさまざまな代謝が影響を受けている
と考えることができます。
ということで、まずは、
腸内環境を良くするもの
特に水溶性食物繊維やオリゴ糖が含まれる食品をしっかり食べる、
麹(腸内細菌のエサになる)を使ったものを毎日食べる、などで
腸内細菌叢を整える、を気をつけてみてはいかがでしょうか。
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