忘年会シーズンを乗り切る♪お酒を飲むと太る理由と対策を知ろう!
お酒を飲むと太る、そのメカニズムを解説!
早くも12月ですね。
2024年になったばかりと思っていたのに、残すところ1か月を切ってしまいました(泣
これからの年末年始、12月の忘年会を健康に乗り切りたいですね!
というわけで、本日は、お酒を飲むと太る理由について解説したいと思います。
最初に簡単に機序を解説すると、
お酒を飲む➡アルコールが肝臓に届く➡脂肪酸を合成する酵素の働きが高まり、かつ
エネルギー消費を促す酵素の働きが抑制される➡肝臓に中性脂肪の原料になる脂肪酸が溜まる➡
中性脂肪がどんどん作られる➡中性脂肪が血管内に増える➡体内をめぐっても使い切れない中性脂肪が体脂肪となる
となります。
さらに、アルコールを分解すると作られるアセトアルデヒドは、
中性脂肪を分解するレセプターの働きを抑えるため
一層中性脂肪が分解されずに残りやすくなります。
つまり、お酒をたくさん飲むと中性脂肪が増え、分解されにくくなり、
使い切れずに体脂肪に蓄積してしまうことで太ってしまう、ということです。
特にお酒があまり強くない人は、体質的にアセトアルデヒドの分解が遅い人ですので、
一層中性脂肪が分解されにくく、太りやすいということになります。
以前は、アルコールはエンプティカロリーなどと言って、
飲んでも太らないという情報をあちこちで見かけることがありましたが、
お酒を飲みすぎると太る、が正解です。
肝臓では、さまざまな栄養素の取り込みが行われていますが、
アルコールは体には毒なので、最優先で分解されます。
つまり、食べた油(中性脂肪)や他の栄養素の分解や取り込みは後回しになります。
そのため、酒を飲みながら脂っこい食事をした時は、
一層、血管内の中性脂肪が増えている状態が長く続き、太りやすくなります。
この中性脂肪が増えている状態はどれくらい長く続くのでしょうか。
一般に中性脂肪は、食後3~4時間でピークになり、
食事前の状態に戻るまでに9時間程度かかるとされています。
ですが、お酒を飲むと元の数値に戻るまでに12時間以上かかる場合もあるとされています。
つまり、夜遅くまでお酒を飲んで食事をした場合、
体質によっては翌日のお昼くらいまで中性脂肪が高い状態になっていると考えられます。
その中性脂肪を使い切らないうちに、連日お酒を飲むとさらに太りやすくなる。。。
ということになります。
そのため、体重増加を避けて忘年会シーズンを乗り切るためには、
・お酒を飲む機会を最低でも1日おきにする
・どうしても連日になる場合は、糖質量の少ないお酒を選び、カロリーの高い食事を避ける
・お酒を飲む時に脂っこい食事や高カロリーの食事をとった時は、
翌日、できるだけ歩く、運動するなどエネルギーを消費するようにする
・お酒を飲んだ翌日は、意識的にカロリー摂取を控える
また、栄養のバランスに気をつける(特にビタミンとミネラルの摂取)
ということになります。
お酒を飲む機会が多くても、連日にならないように工夫するなどして、
健康に年末年始シーズンを乗り切りたいですね♪
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